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私の好きなトピックについて気ままにつづるブログです。洋楽の歌詞和訳や映画の話など。

【歌詞和訳】まさに天国的 Heaven - Avicii


Avicii - Heaven (Tribute Video)

 


Avicii - Heaven (Lyric Video)

 

 

2000年代のEDM界を牽引し、数多くの名曲を残し2018年に突然世を去ったAviciiの遺作。

 

Heaven

from the album "TIM" (2019)

 

Step out into the dawn

夜更けに外へ出て

You play 'til, you pray 'til the lights come on

祈るんだ 何度も 何度も 明るくなるまで

And then you feel like you've just been born

そうしたら たった今生まれたばかりのように感じるはずさ

Yeah, you come to raise me up

そう 君はぼくを引き上げるために来たんだ

When I'm beaten and broken up

ぼくが打ちひしがれて 壊れそうになっているときに

And now I'm back in the arms I love

やっといま 愛する人の腕の中に戻れたよ

 

And I think I just died

そして思う たった今ぼくは死んだのだと

I think I just died

たった今死んでしまったのだと

Yeah, I think I just died

そう たった今死んでしまったのさ

I think I just died

たった今死んだぼくは

And went to heaven

天国へ行ってしまったのだと

And went to heaven

天国へ

 

Beaten and bathed in blood

殴られて 血まみれになって

I'm hit by, I'm hit by, your love and drug

君の愛と薬とによって ぼくは何度も痛めつけられた 

And now you've co-come to raise me up

そして今 君はぼくを引き上げるためにやってきた

 

And I think I just died

そして思う たった今ぼくは死んだのだと

I think I just died

たった今死んでしまったのだと

Yeah, I think I just died

そう たった今死んでしまったのさ

I think I just died

たった今死んだぼくは

And went to heaven

天国へ行ってしまったのだと

And went to heaven

天国へ

 

It's such a night, such a beautiful night

なんて美しい夜 本当に美しい夜

I think I just, oh, I think I just died

And went to heaven

きっと 本当に たった今死んでしまって

天国へ来てしまったんだろう

And went to heaven

天国へ

 

We goin' be birds and fly

ぼくたちは鳥になって飛んでゆく

We're gonna set the world alight

世界を明るくともし

We're gonna lose ourselves tonight

今夜こそは我を忘れて夢中で飛び回るんだ

 

Heaven

天国へ

 

なんともスピリチュアル的で儚い雰囲気が漂う曲です。

透明感のあるサウンドと、疾走感のあるビートが、あたかも天国から地上を見下ろしたときに感じる(かもしれない)光と風とを表現しているように感じられます。鳥になって飛ぶ、の下りもそうですね。高いところから地上を見下ろすイメージが曲全体を貫いていて、筆者のまったく勝手な想像ですが、それはAviciiにとっての死後のイメージだったのではないかと(作曲自体はAviciiことTim Berglingが亡くなる2年ほど前に行われたものだそうです)。

”your love and drug”の解釈がやや難しく、個人的な考えですが、この曲に登場する”You”という人物(または存在)は、一つは聴く人に対する呼びかけですが、もう一つには、人が持って生まれた運命やキリスト教的な神に対する呼びかけを示唆しているのではないかという気がしました。Aviciiの真意は今となってはもはやわからないのが残念でなりませんが、ここではそのまま「愛と薬と」としました。運命それ自体に内在する人生の最も美しい瞬間であったり、試練であったり、といったことがこの一文に込められているのかもしれません。

 

ヴォーカルはColdplayのChris Martinによるものですが、別ヴァージョンとしてSimon Aldredによるヴォーカルも存在しています。Simon Aldredによる別ヴァージョン(2019年に行われたAvicii tribute concertより)は以下で聴くことができます。

冒頭の歌い出しの歌詞が少し違いますね。個人的にはこちらのほうが好みですが、アルバム的には没となったようです。

01:43:43 Avicii - Heaven (Live Vocals by Simon Aldred)


Avicii Tribute Concert: In Loving Memory of Tim Bergling

 

 

Aviciiが残した数多くの曲の中でも特に好きな一曲です。

 

 

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