2021年が始まってまだ2カ月といったところで今年一番かもしれないバッドニュースが入ってきました…。
なんとDaft Punk(ダフトパンク)の解散が発表されたようです。Twitterで流れてきた情報を見て一瞬目を疑ったのですが、どうやら解散は本当のようです。
ダフト・パンク、解散を発表#ダフト・パンク #DaftPunk #解散 https://t.co/D3X1ZcVagU
— Rolling Stone Japan (@rollingstonejp) February 22, 2021
Daft Punk are no more https://t.co/YssC6oXEOo
— Pitchfork (@pitchfork) 2021年2月22日
2月22日、Youtubeに『Epilogue』と題する以下の8分間の動画が突如としてアップロードされました。
動画では、砂漠を歩く二人が映し出され、少し先を行っているのはギ=マニュエル・ド・オメン=クリスト。やがて、トーマ・バンガルテルが歩みを止め、それに気が付いたギ=マニュエルがトーマに促され、トーマの自爆スイッチを押すという流れになっています。(これはグループの解散に至る経緯の示唆なのでしょうか?)
そして、トーマの体が粉々になり、「1993-2021」の文字とともに、天国的な光の下で残されたギ=マニュエルがただ一人で歩き続けるシーンで映像は終わっています。
バックに流れる歌声は、
Hold on.
If love is the answer you're home.
「そのままで。愛がその答えであるなら、あなたはそこにいる(和訳筆者)」となっています。
これとよく似たラインは2013年にPaul Williamsとフィーチャーした曲「Touch」でも使われており、グループが28年の歴史に終止符を打つために選んだ大変美しいフレーズなのではないかと思います。
現時点で、Daft Punk本人による発表は上記のYoutube動画以外に確認できませんが、長年グループの広報を務めたKathryn Frazier氏が米Pitchforkに明らかにしたところによると解散は事実とのことであり、また、解散理由は明らかになっていません。
ひとつの時代の終焉ですね。1993年にパリでトーマ・バンガルテル(Thomas Bangalter )とギ=マニュエル・ド・オメン=クリスト(Guy-Manuel de Homem-Christo)によって結成され、長年ダンスミュージックやテクノといった分野の最先端を行っていたグループだっただけに解散はただただ残念でなりません。
グループからの発表がYoutube上の動画しかない以上、これ以上は憶測でしかありませんが、解散に見せかけた新生Daft Punkのプロモーションだったらいいのになあ…とファン歴15年以上の筆者はしみじみ思ってしまいました。
Pharrell WilliamsやThe Weekndといった数多くのアーティストとともにコラボレーション曲を発表してきたDaft Punkですが、そんな彼らのアルバム発表は意外に寡作でした。『Discovery(2001)』『RANDOM ACCESS MEMORIES(2013)』は彼らを語るうえで欠かせない必聴アルバムです。
Discovery(2001)
RANDOM ACCESS MEMORIES(2013)