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私の好きなトピックについて気ままにつづるブログです。洋楽の歌詞和訳や映画の話など。

またBoston Legal ボストン・リーガルの話

昨年末にこの記事を書いて感想まとめをすると言いながら一年近くが経過した。

 

after-tonight.hatenablog.com

 

現在も,S2まではアマゾンプライムなどの配信で見られるが,その先のS3以降は権利関係からか,現在は日本国内では配信がない状況で,DVDを入手して見るしかない。つまりめんどくさい。昔は平気でやっていたことだが,配信サービスが普及するにつれてDVDを交換しながら見るという作業がつくづく面倒になってしまったなあと感じる。そんなこんなで全シーズン入のDVD BOXを購入してから一年近く経過してしまったわけ…。

ところが先日,また思い出したように3回目のS2を見ていたところ(好きすぎるな…),やはりキャラ造形といい,脚本の妙といい,お色気・ユーモア・シリアスのバランスの良さといい,つくづく自分が好むポイントをおさえられていて,3回も見たのに,3回めも,しっかり”してやられて”しまった。

デニースとブラッドの恋人未満友達以上の関係(friends with benefits♡)だとか,S2の最後でデニーがアランにとある申し出をする場面など,見るたびに味わいを増してくるというか,見れば見るほどハマっていってしまっている。このシリーズが好きで好きで仕方ないんだなあと。

デニーがアランにしたあの申し出は,(今年は通信で医事法を学んだこともあって),人の生死の自己決定権に関する重大なテーマを含んでいて,私は3回目にしてようやく深いレベルで理解した次第だった。自分の最後を託すのが誰なのか,誰であるべきなのか,それを人は本当に自分で決められるのか,あまりに深い,深すぎるテーマだった。ドラマではさらっとコミカルに描かれてはいたけれど。そういう現代社会が未解決の問題をさらっとそれとなくしかも時間差でジワジワと意味を持ってくるように盛り込まれているのが,わたしがこのシリーズに惹きつけられる理由なのかもしれない。

アランとデニーがS5最後で結婚するということは既に知っていて(それで興味を惹かれてこのシリーズを見始めたのもある…),このふたりの関係はなんと言えばいいのか,もうソウルメイトなのはまちがいないんだろうけど,お互いに政治的な見解が対立することも少なくなくて(そもそも支持政党も違う),かといって同性愛的かといえばそんなことはなく(作中に際どい匂わせシーンはあったものの私はこのふたりは同性愛ではないと思う),それに二人とも交際している女性がそれぞれ別にいたりして(でもアランはデニーが好意を寄せる女性からモーションをかけられても"You're Denny's girl"といって絶対に手を出そうとしないんだよな…)とにかくよくわからない!その謎を探るためにもS3を見なければ!という気持ちになっている。ちなみに先日アランとデニーの会話から気に入っている場面の和訳を以下に書いた。この会話,二人の関係に関するヒントだらけなのに,やっぱりなにもわからない。

 

after-tonight.hatenablog.com

 


 

ボストン・リーガルというドラマは関係性に対する洞察が非常に深いと私は個人的に思っていて,一見,ふつうに見えていても裏に何かあったり,驚くような関係になっていたり,作中の登場人物たちの関係は,見たそのまんまを一言で定義できる関係性であることは少ない。でも,きっと現実に存在する人間関係というのもそういうものなのだと思う。表面的に見えている情報だけが全てではないというか。あらためてそのことに気づかせてくれるのがこのシリーズだと思ってる。

ということで,シーズン3を英語字幕で見始めた。国内ではシーズン3以降がDVD化されていないので,残念ながら日本語字幕はなく,英語字幕と脚本をまとめてくれている海外ファンサイトが頼り。

とはいえ,DVDに収録された英語字幕だけというのは,現在私は通信制で法学部にはいるものの牛歩で学ぶ不真面目な学生なので,裁判シーンなどはかなりきついものがある。調べながら見つつ法律関係の英語なども気がついたことをメモしていきたいと思う。

2017年頃まで配信されていた日本語はおそらく法律事務所か弁護士の監修を受けているかと思い,正確に理解するためにもできれば日本語で見たかったが,ドラマの続きが気になる気持ちが勝ってしまった。ということでDVDプレーヤーをスイッチオン!