fuwa's blog

私の好きなトピックについてあれこれ書くブログです

バラの交配&種まきに挑戦した記録

バラは普通挿し木か接ぎ木で流通するから、種からバラが育つ様子をあまりよく知らない。当たり前だけどバラにも種子の姿がある。つい忘れそうになるけれど。

昨年運良く同時期にジュビレ・アンペリアルとナエマが咲いてくれたので、木村卓功さんの本を見つつ見様見真似で交配させてみたところ、どうやらうまくいき(?)、秋に果実を収穫できた。

交配はあまり適当な組み合わせだと失敗することもザラにあるらしいので運は良かったかもしれない。しかも我が家のようなそれほど日当たりも良くないベランダなのでなおさら。

この2つを父母に選んだのは、たまたま同時に咲いていたという運要素が大部分を占めるものの、あわよくばナエマの強香とジュビレの強健さを併せ持った最強のバラが誕生したらいいなぁあ🗣️と思ったからです。果たして思惑通りにいくでしょうか?

 

ただ鉢植えの株同士を交配させたので、特に母樹のジュビレ・アンペリアルはたった1個の果実でもそこに栄養をたくさん取られてしまうのか、受粉後、夏秋にかけて勢いが明らかに落ちてしまったんですよね…。

本には受粉後は芽かきをし花を咲かせないように、とあったのですが、動機の軽さを言い訳に怠りまくったうえ、さらに昨年の猛暑で結構葉を落としてしまいました。

晩夏には大量のハダニも襲来し…焦った人間に薬剤をかけられ薬害を受けたのか一日でほぼ丸裸になり…一時は果実もろとも株ごと滅んでしまうのを覚悟しました。それでもなんとか秋まで持ちこたえてくれ、ものすごいど根性を見せつけられました。バラの生命力には本当に驚かされるばかりです。

そんなこんなを経てだったので、ローズヒップが色づきはじめ、最終的に果実を収穫できたときはなかなかの感動でした。

せっかくなので交配から種まきまでの記録をブログに書いておこうかと思います。

 

交配直後の5~6月の写真がこちら。このときはまだほんの軽い気持ちだったのであまりいい写真がないのです。

丸で囲んだのが交配に使った花(下の方はその後失敗)
受粉に成功するとぷっくり膨らんでくる

受粉後、だめなものは花首あたりから枯れ込み、そのうちポロッと落ちる…(悲)

 

夏はあまり写真を撮れなかったのですが…毎日確認して、落ちてないか鳥に食べられてないか気が気じゃなかったです。😂

夜中が強風だった日などは朝起きてすぐにベランダにすっ飛んでいきました。実際一度鉢が倒れてしまったことがあって、でも壁側に倒れたおかげで奇跡的な角度でこの枝が地面につかず(折れず)に助かりました。この株はなかなか強運の持ち主のようです。

 

果実が熟するとオレンジ色に色づいてくると本には書いてあったのですが、10月下旬を過ぎても緑のままで。

10月中旬、実は緑のまま

実の上の方、固くゴツゴツしているのですがこのときはこれがなにかわかっておらず。色もどんどん薄黒くなるので、このときは腐敗?かと思っていたけど…。

 

そしてこのあと事件(?)が。

 

10月下旬、花首に枯れ込み?出現。万事休すかと思ったけど…

収穫時期も間近な10月下旬、花首にこの枯れ込みを見つけたときは本当に焦りました。5ヶ月も大事に守ってきたのに、最後の最後でついにだめにしたかと…👼 5月に失敗したものもやっぱり花首から枯れ込んできたので。

花首の枯れ込みが進行するにつれて、実が色づいてきた

待ちに待った10月末、ようやくオレンジに色づいてきたーーー!!😭😭😭

でも花首は今にも枯れ落ちそうで…でも実はオレンジ色に熟しているように見えるし…どうしてどうしてこんな風なのか、中はどうなっているのか、理解が追いつきませんでした。

この状態のまま半月経過し、11月中旬頃。またまた事件(?)が。

急にシワシワになった!!

これは栄養が足らずにしぼんできているのか??枯れ落ちる前兆なのか??頭の中がハテナでいっぱいだったものの、どうやら花首の枯れ込みは芯まで到達しているのは確実らしく、カリカリの状態。実の見た目的にも水分が運ばれていなさそうな見た目です。

でも、これを良い方に解釈するなら、実が完熟しこれ以上栄養を運ぶ必要がないと株が判断したために枝が枯れ込んでいる状態というのもあり得るなぁと。いい方に考えればですけど。(悪い方の解釈は省きます😂)

どのみちシワシワだしこれ以上動きはなさそうなので、このあたりで腹をくくることに……

 

11月18日、ついに収穫✨️

ハサミでチョキッと収穫完了✨️ 5月上旬に受粉させてから6ヶ月もかかりましたが、こんなに長いものなんですね? うちの陽当りがあまり良くないせいかもしれないですが。

 

しみじみ感慨深く眺めています
ゴツゴツした部分が何なのか気になる

 

枯れ込んでいた枝の切り口はもともと乾燥していましたが、1週間ほどさらに乾燥させ、実も腐敗する様子がなかったので、次のステージということで、冷蔵庫保管に移しました。

冷蔵庫に寝かせること3ヶ月。

2/15 冷蔵庫から取り出した

冷蔵庫から取り出した直後の一枚。11月下旬に入れたときからあまり見た目が変わっていないです。3ヶ月冷蔵庫の中でカビずにすんだのは、果肉にあまり水分が含まれていないから? それって良いこと?

色々わからないことだらけだけどとりあえず、「開封」します。

いよいよ「開封の儀」

中はこんなふうになっていた

上の方のゴツゴツしたものは手でむしるとポロポロと簡単に取れ、やっぱり種子のようでした。硬いです。とするとこの果実は上の方がもともと露出している形状ということなのかも? 図鑑で見たローズヒップと随分様子が違うので、これが成功なのか失敗なのかいまだによくわかっていませんが…

ひとまず種は硬く充実しているように見えます。果肉はあまりついておらず、乾燥気味です。ほのかに完熟した果物の香りもします。

 

開封完了

 

上層の種と、下層の種で分けてみました。サイズは大体同じくらいですが、色の違いが目立ちますね~。発芽率に違いがあるのか気になるところです。そもそも発芽するかもまだわかりませんが😭

 

ザルに種をこすりつけ発芽抑制物質を取り除く

 

ホームセンターで買ってきたセルトレーに種まきします。

種まき

 

 

種まき完了

ようやくここまでこぎつけることができました。

昨年5月にほんの思いつきで交配に着手したときは、まさかその後のこんなに長い間、昼も夜もやきもきさせられることになるとは考えもしませんでした。

「世界に一つしかない自分のバラ」。良い響きです。どうか咲いてくれますように。いやいや、そもそも発芽するのだろうか? こんなベランダで日照量は足りるのか?

まだまだやきもきは続く…… (to be continued)

 

 

 

無事に発芽したらまたレポートしたいと思います☺️

(その後の投稿がなかったら失敗したと思ってください😂)