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私の好きなトピックについて気ままにつづるブログです。洋楽の歌詞和訳や映画の話など。

【2023.夏】ふらっと欧州一人旅 1

ふらっと欧州旅行に行ってきた。たまにはそんな旅行もいいかなってことで時間と体力の許す限りやりたいことを全部やるために。

色々あったけどまあ何とか無事に帰国できたし、忘れないうちに「あー楽しかった」と振り返る記事を書きたくなったので書きます!

長くなりそうなので数回に分けて投稿する予定です。

 

これまでは国内中心の趣味の一人旅シリーズ。今回は初の海外一人旅だった。(前回の東京旅行はこちらから。)

after-tonight.hatenablog.com

 

 

ほんとはこの記事にも書いたように世界的EDMイベントTomorrowlandに行きたくて長期休みをあらかじめ取ってたんだけど、チケットは発売10分で即完売しキャンセル待ちにも滑り込めず、旅行に行きたい気持ちと航空券だけが手元に残り「これどうすりゃええの~^o^~!?」の気持ちのまま出発するしかなくなった。

 

after-tonight.hatenablog.com

 

 

さて出発。往路は関空からパリに向かう。半年間毎日のように安いチケットを探した末に見つけた、恐ろしく安いベトナム航空の関空~パリ路線を今回は利用。夏のハイシーズンにも関わらずちょっとこのお値段は…無事に現地までたどり着けるのかと一抹の不安を覚えるお安さ。もちろん乗継便でホーチミンでトランジット8時間、合計27時間の所要時間。がんばった。

 

ボーイング777

 

早朝に勢いよく家を飛び出し、空港へ。しばらく猫に会えなくなるから「元気でね…!!」と撫でようとしたらウゼェ!って顔で猫はどっかに逃げた。いつもの塩対応に安心感を覚える私。幸先よい。

 

チェックインと荷物検査は特に待たされることもなくオンタイムで搭乗口にたどり着いたはいいが、上空が混んでるとかで管制ストップがかかり飛行機の出発が遅れるらしい。虚無顔で空港ロビーに座りひたすら時間がすぎるのを待つこと2時間。

 

飛行機が…飛んだ!

 

 

間近で見る積乱雲(のように見えるけどただの雲かもしれない)。地上であくせく働いてるとつい忘れそうになるけど頭上には何百kmだかと続く大気圏が乗っかっていてその先は宇宙とシームレスに繋がっている。

 

 

おセンチな気分もそこそこに待ちに待った機内食のお時間。ベトナム航空は機内食が美味しいと事前情報があったので期待していた。で、実際すごく美味しかった。この日デミグラスハンバーグとポテトがメイン。パンとサラダが2つ。この旅で一番美味しい機内食だったかもしれない。

ちなみにホーチミン行きの機内はガラガラ、3列を独り占めできた。


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機上の人となって5時間弱。ホーチミンが見えてきた。初めて訪れる社会主義国…の上空はなんだか煤けていた。空気の質が悪そうだ。

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ベトナムに到着

 

 

そして着陸。空気はやっぱりなんだか煤っぽい。気温と湿度が高くすぐに汗でベタベタしてくる。おまけに飛行機は沖止めで、ターミナルに向かうバスは超混雑。心を無にして耐える。


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2時間遅れて到着したため、次の飛行機まで5時間ちょっとしか時間がない。空港で待機するか迷ったがチェックインカウンターで8時間あれば市内観光できると言われたのを思い出し、3時間足りなかったがせっかくなのでベトナムに入国することにした。

…はいいが、入国審査に1時間半かかり、空港の外に出る頃には残り時間4時間弱になっていた。入国審査官は全くやる気がない。長時間立ちっぱでやっと自分の番が来たと思ったら、(後光差す)日本国パスポートと顔をチェックされ出国便チケットを見せるだけで2分くらいで入国審査終了。なんのために長時間並んだのか?!と脱力しつつ、って脱力したのは棒になる寸前の脚だったかもしれないけど。ともかくベトナムに入国できた。

ベトナムでフォーを食べないなんて」と頭の中の誰かが言ったので、とりあえず市内にある有名店までタクシーで向かうことにする。一人旅のタクシー利用は慎重に。でもこのとき時間がかなり押してて焦ってた(それもよくない。旅に焦りは禁物…ってブツブツ思いながら)。

しかし、Grabタクシーが一向に捕まらない。待ち合わせ場所に現れない。英語は全く通じない。諦めて流しのタクシーに乗ろうとしたが、空港周辺のタクシーの客引きはかなり強引。満面の笑みで近づいてくる人物はすべて詐欺師に見える…ごめんなさい。

あとからわかったことだけどベトナムでタクシーに乗ると空港使用料として(だったかな)1万ドンくらいを取られる。「なんでタクシーに空港使用料??」って思うのだけど、そのことを知ったのはあとからでそのときは知らずに誠実そうな運転手の人を見つけて乗り込んだタクシー車内でいきなりお金を要求されたので、にわかに不信感が募っていた私は払う払わないの問答の末に、なんというか微妙な顔をされて静かにその辺の道で降ろされた。あのときは正直すいませんでした。

結局空港脱出は叶わず時間切れ。空港周辺のカフェでフォーを注文し気分を紛らわせることにした。半日トランジットで観光なんて甘いこと考えちゃだめでした。

 

空港でフォーを食べる

フォーは生麺タイプでつるっとしていてのど越し良好、高湿度の不快指数MAXの空気のなか食べるフォーは格別のおいしさ。ところでこの日本では見たことのないオレンジとかライムグリーン色の唐辛子、これがとんでもなく辛い。少し口にはいるだけで引火しそうな強烈な辛味。うっかりそれに触れた指先で顔の汗を拭ってしまったばかりに、一時間くらい顔がずっとヒリヒリ痛かった…。

 

タンソンニャット国際空港

 

外は暑いので冷房の効いた空港内で残り時間を潰す。はじめからこれでよかったんや!

ペプシが2ドル(米ドルも使える)もする空港価格。

ちなみにベトナム入国審査はあれほど時間がかかったのに、去るものにはあまり興味がないのか出国審査は列なんて皆無であっという間だった。


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待合ロビーでちらっとエミレーツ航空の乗組員さんたちとすれ違ったとき、ものすごい美男美女で思わずほへーと見とれてしまった。まっすぐ前を見すえたグリーンの瞳、と彫刻みたいに無表情だったのが印象的だった。そういえばエミレーツ航空といえば世界で一番安全と言われている航空会社だったっけ。アブダビ拠点。いつか乗ってみたい。

 

一方の私はヨレヨレの姿でひたすら待機時間の虚無に耐えること2~3時間、やっとパリ行きの便に搭乗できた。

これから地球の夜の側に13時間滞在するのだ。じわじわテンションが上がってくる。

↓飛行機へ通じる通路(ってなんて言うんだっけ?!)の窓から

 

 

ビジネスクラスとエコノミークラスで分かれている搭乗口。もちろん私はエコノミー、右へ進む。

座席の窓から。ホーチミンタンソンニャット国際空港は深夜も多数の航空機が駐機していて忙しそうだった。

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夜のベトナム上空。さよならベトナム。次はもっと時間があるときに。(白い服を着てたせいで若干映り込んでる)

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西廻りにインド~中東上空ルートでパリへ向かう。

タイ上空に差し掛かったころ機内食が出た。しかしこのとき日本時間の深夜1時か2時。全く食欲がわかずなんの味も分からなかった。パリ時間で考えるとちょうどディナータイムなので、時差ボケ防止のため、無言でもそもそ食す。多分普通に食べたら美味しいはず…。

 

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エコノミークラスシートで爆睡できる特異体質を持つ私なので、食後はすぐにスヤスヤ5時間くらい眠れた。

深夜ふと目が覚めるとすでに中東上空に入っていた。窓から見える上弦の月アラビアンナイトの月のイメージそのもの。神秘的な夜。

カメラの性能の限界で形が丸っぽいが実際はとても鋭利な三日月だった。

 


イラン上空を通り過ぎ、クウェートトルクメニスタンを横目に一路西へ。

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上空から見た中東(写真は多分イランのテヘラン近郊)は結構明るい気がした。私の中東に対する知識が少なすぎるせいで、こんなに深夜でも明るいとは思っていなかった。砂漠は?!油田は?!

ギラギラの都市部もあれば、明かりがぽつぽつ点在するだけの農村部も見える。

 

中東(多分イラン)上空

 

中東を過ぎたあたりから目的地のパリに近づきつつある実感が増してくる。機内は真っ暗。

 

 

イラン上空を過ぎた頃、地球の夜明けに飛行機が追いついた。遠くの空の朝焼けの色は青と橙。そのグラデーションをこの先もずっと覚えていると思う。まるで地上と天国の境目のようにきれいだった。

 

 

黒海沿岸スレスレを飛行していく。時期的に黒海上空はやはり飛べなかったのかもしれない。対岸にはセバストポリ。夜明けの光が彩るのは地上の不条理。

 

 

 

黒海上空、日の出。パリはもうすぐそこ。

ちなみにこのとき上空は超混雑していて(写真の白い筋は飛行機雲なのです)、縦横無尽に少なくとも5~6機?ほどの飛行機とすれ違った。そんな至近距離を飛行機って飛べるのか~!と驚き。知らなかったです。

 

フランス到着!

さすが農業大国フランス。コピペで次々塗りつぶしたみたいに農地(主に麦畑)が一面に広がっていて、その合間にちらほらと農村が点在しているのがなんともフランスっぽい。

そして飛行機は時間通りにシャルル・ド・ゴール空港に到着!

 

今日はこの辺で。続きはそのうち書きます。

 

 

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