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私の好きなトピックについて気ままにつづるブログです。洋楽の歌詞和訳や映画の話など。

【2023.夏】ふらっと欧州一人旅 2 パリに到着

さて前回の続き。フランス、シャルル・ド・ゴール国際空港着陸直後から。

after-tonight.hatenablog.com

 

 

 

 

パリはまた燃えている

飛行機で隣席だった女性と少し話し、パリの暴動の状況について情報交換。やっぱりそれが気になる。なんか車とか燃えてる(燃やされてる)んですって?

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彼女に見せてもらった写真。赤点のエリアは暴動発生地(つまり近寄れない、近寄りたくない)。って空港(パリ北東)のすぐ近くに固まってるやないか~。

 

暴動関連の事前情報に内心ぶるぶる震えつつも、飛行機は定刻でフランスはパリに到着。早朝。

パリへ向かう飛行機の低空飛行中に撮影した動画、何度見てもいい思い出です。このブログを読んでくださってる方にここでシェアさせてください。音量注意です。

 

youtu.be

 

シャルル・ド・ゴール空港はパリ北東の郊外にある。飛行機から降りて初めてかいだフランスの空気は日本の空気とは何かが明らかにちがう。早朝の空気は澄んでいて、農地がすぐ近くだからか独特の土のような草のようなにおいがしていた。鼻はすぐに慣れて、あっという間に何も感じなくなってしまったのだけど。

飛行機はまたしても沖止め。乗客はみんな我先にと飛行機から降りていき、すし詰めバスに我先に乗り込む。

 

「我先に力」が大事

飛行機で隣席だった女性と色々話しながら一緒に入国審査場へ向かう。係員に案内されるままに進んでいくが、どうも整列オペレーションがうまくいってないのか、途中割り込まれつつ(ここでも我先に)、いやいやこっちが先だと身振り手振りで主張しつつ、なんとか並べた。日本では封印していた「我先に力」のリミッターを解除するしかない。しかしここでもまたしてもものすごい長蛇の列。並んでいる列の後ろからも割り込もうとする人がいて油断もありゃしゃない。入国審査までは30分くらいかかった。

入国審査はやっぱりか?日本パスポート所持の先人のおかげか?特に何も聞かれることなく顔とパスポートを2往復くらいし、「ボンジュ~ル、Merci~^^」であっけなく終了。スムーズにフランスおよびEUに入国できた。

 

お次は荷物。出てこないとあとの計画が大混乱をきたすので、ひたすら祈る気持ちでバゲージクレームエリアへ。足を踏み入れるなり、ぽつんとそこには見覚えのあるシール付きのスーツケースが。前後がかなり開いておりそれなりに長時間コンベアをさまよっていたと思われる我がスーツケースを大至急かっさらう。無事に回収できたからいいものの誰かがこれを持って行ってしまってもひょっとして気づかれないのではー!?!なんて思ってしまった。

これで空港での任務はほぼ完了! 次はSimカードの入手。と同時に空腹も限界。クロワッサンの匂いがどこからかしていた。隣席の女性とはここでお別れ。またいつかどこかで会えますように。

 

空きっ腹をおさえて情報取得手段の確保に向かう。とその前に御手洗。御手洗は別に普通。スーツケースと一緒に個室に入れ、ペーパーもついていた。(この情報本当に要るのかと思いつつ一応ここに記す)

あ、でも御手洗いの横(男女共用スペース)にこんな自販機があったのはフランスらしいと思った。身だしなみについて「大変よくわかってる」自販機。カミソリやデオドラント、愛の必須アイテムまで大事な誰かに会う前の必需品が気軽に買えるようになっている。素晴らしいですね。

 

バゲージクレームのすぐ近くにSimカード売店が2社ほどあった。少し高かった気がするけど大手のOrange FのSimを買うことにした。2週間20GBで40ユーロ(約6500円)。このときユーロ158円くらい。高いのは仕方ない…。通信速度は普通に速い。お値段相応。

 

空きっ腹の異議申し立てを無視できなくなり空港カフェでモーニング。この王蟲みたいなクロワッサンと謎味カプチーノが5.70ユーロ(約900円)。ちーん。朝なのに空港はどのお店も混雑していてあまり選択肢がなかった。

 

一人旅の宿は安全と価格の両立が最優先だけど、全部を満たすのはやっぱり難しい。空港近くのホテル密集地まではさすがに暴徒も押し寄せないだろうと想像し、また到着初日は疲れてると予想して、空港からほど近いバスで数駅行った先に宿をとっていた。でも実際は、エコノミークラスで爆睡できる体質のためか全然疲れておらず頭も冴えていたので、この日いきなり市内へ移動してもよかったかもしれない。

まあいっか、ってことで宿にバスで向かう。バス停でバスが来ず2時間待たされる。近くの人に聞いたら来るはずだったバスが突然キャンセルになったらしい。コスパ思考を見透かされたかのように想定外が発生し時間を取られるとは。ぐぬぬ

バスで宿に向かう

価格を優先しすぎて時間の無駄が多くなったのは結果的に失敗だった…。しかしホテルは閑静な場所にあり、内装もよく手入れされていて、さらにハイシーズンなのに価格も良心的。シャワー付き。部屋は4階だけどエレベーターは3階まで。あとから建て増ししたらしい4階行きのエレベーターは壊れていて荷物を引きずり階段で。それでもとてもいいところだった。

宿(4階)の窓からの風景

 

いざパリ観光!

一休みしたら、パリ市内観光に向かう。Youは何しにフランスへ?って感じですが、といって特に目的もなくブラブラするだけなのだけど。でも一人旅はこれがとっても楽しい。

 

市内へは空港から出ているRER B線で行くことにする。所要時間最短かつ安い。ただ治安が…との事前情報があった。こんなことを言ってはなんだけど実際、雰囲気は結構やばめである…。郊外のあまり環境のよくなさそうな地域を通るからだろうか。外務省から出てる情報でも、途中の駅で乗り込んできた人に荷物を強奪されたとか、色々あるらしい。各停が走ってる時間帯はさすがに大荷物で移動する気になれないが、午後に身軽な状態で利用するのには特に問題なさそうではある。乗客はそんな格好の人(通勤客)ばかり。

隅で目立たないようにじっと30分だけの辛抱。でも乗ってる間は常に神経が尖っていてあまり落ち着かない。

乗っていて気づいたことがある。途中駅で乗り込んでくる一人の女性客がなぜか一目散?に私の横に来る。他に空いている場所があろうとも。何回かそんなことが続いて、その行動には動機がありそうな気がした。電車移動中は女性は女性の乗客同士で固まっているのだ。確かに、他の乗客の行動を観察していても、乗り込んで来る女性は女性の隣に場所を取り、男性は男性の隣に場所を取る、そんな傾向があるような気がする。たまたまかもしれないが。もし本当にそんな傾向があるのだとすると、トラブル回避だとか護身のためなのだろうし、これはちょっとなところに来てしまったなと感じた。RER B線はこの日と次の日だけの利用。ここがふんばりどころ。気を引き締める。

 

北駅に到着。こっこれがパリ…

16時半ごろ、Gare du Nord(北駅)に到着。車内放送はたまに適当になるのかSaint-michel...(多分このあとはノートルダムと続く)の音声が流れていて、駅のホームと路線図を三度見し、慌てて降りる。欧州の夏の日暮れは21時ごろなのでまだまだ活動時間がある。

北駅はなんというか雰囲気がやばめで、ここでもパリの洗礼を受ける。人がとても多い。

この駅に来たのは後日利用するつもりでいたタリスの発着場所を確認するためだったけど、歩行者と路上に座り込む人で道は大混雑、変な物売り大量、目つきが変な人やスリっぽい挙動の人もいたりして、さらに発着場所からは改札なしで乗車できるっぽいことを確認し「やっぱ無理かも…」になってしまい駅からはすぐに退散した。

駅周辺は「Yo Bro」なお兄さん多数、路上喫煙率80%、そして至るところから小便臭…というか、壁からしたたる腰の高さのシミさえも目撃。これがパリ……。カメラを取り出す勇気は出ませんでした。スマホも。

フランスの友人から聞いていた”thug”なパリの一面を知る。サグいってこういうこと…。

文章だけではなんなので。Googleストリートビューではこんな感じです。駅正面からまっすぐ駅構内に入るとすぐにタリスなどが乗り入れてるプラットフォームが見えます。が、やっぱり改札が見当たらないような…。

 

徒歩で南へ向かう。駅から一本外れると雰囲気は普通になり、そんなに危険な感じはしなくなる。駅周辺がとにかく色々やばめなんだろうか。17時になってもとにかく日差しが強い。

 

 

 

THEおしゃれなカフェ

 

本場のエスカルゴを初体験

一度はフランスでこれを食べてみたかった。創業から結構経っているらしいエスカルゴ店を発見し、早速入ってみる。店内は混んでいたけど一人客もちらほら。テラス席に着席できた。

 

エスカルゴレストランに入店

 

 

エスカルゴレストランに着席!

 

スタッフの人におすすめを聞いて、Traditionalが定番メニューらしく早速それを注文。一緒におすすめされた赤ワインをちびちび飲みつつワクワクしながら待つこと数分、独特の香りとともに料理が運ばれてきた。トーストしたパンと一緒に食べる。緑色はバジルソースなんだって。

エスカルゴを初体験!

肝心のエスカルゴのお味は……う~~~ん。食感は弾力があり赤貝とかの類に近い。風味は貝のようなエビのような無味無臭のような(頭が風味を認識しない)う~~ん他のものでは言い表せないズバリ「カタツムリの味」としか言いようがない味だった。

 

おいしいかどうかは多分問題じゃない。カタツムリってこんな味なんですって言われたら、あ~なるほどって納得してしまう味とでもいうか。サイ◯リヤのとはきっと違うはずだと思っていたけど、本音をいえば違うのか同じなのかさえよくわからず何もわからなかった。人生でそのことを知れたのはよかった。うん、多分。

 

 

レストランをあとにし、徒歩でChatelet Les Halles駅の方角へ向かう。道中、巨大な草間彌生像を発見。地上5階くらいまである大仏なみのでかさ。なぜこんなところに!?LVとのコラボらしい。人気なんですねー。

巨大な草間彌生
パリの風景。ユニクロもあった。

 

八百屋さんを発見。地元の人が次々に入るのを見て、私も黒イチジクやチェリーやフランボワーズなどを買ってみる。宿で食べよう。

店員さんはとっても気さく。どこから?と聞かれて日本と答えると「ありがとね~ばいばーい」。ふふふ。

パリの八百屋さん
色とりどりのフルーツや野菜が並ぶ

 

日本食レストランが本当にたくさんある

 

角を曲がれば日本食レストラン。パリは日本食の大ブームらしく本当にあっちこっちで日本食レストランを見かけた。しかもディナー前の時間でもなかなかの客入りの様子。

寿司はカリフォルニアロール型が多く、海苔の面積が少ないかほぼないものが多い。

 

今日の終着点Chatelet Les Halles駅に到着。近くの教会からは、時を告げる鐘の音。夏の午後、楽しそうに人々が行き交う中、小鳥がさえずり心地よい風が公園を吹き抜ける。なのにちょっとした茂みの横を通るとぷ~んと漂うアンモニア臭のミスマッチ。どうして……

 

おなじみRER B線で空港近くに戻り、バスで宿へ。移動時間の長さが初日の反省点。でも体力は温存できたからこれはこれでよしとしますか。

宿の部屋に戻った頃、ようやく夕暮れが始まった。21時ごろ。

 

今日はこの辺で。次回は楽しみにしていたルーブル美術館について書きます。

 

八百屋さんで買ったネクタリン。ちゃんとおいしかった。