最近ちょっとしたColdplayブームが来ています♪ 先日の『Viva La Vida』に引き続き、二連続でわたしの大好きなColdplayの曲に関する記事です。
この曲にはIとかshe、youという人物が出てきますが、それが誰なのかはリスナーの解釈に任されているのが素敵なポイントです。
ラブソングと受け取ることももちろんできますが、わたしはちょっと突飛な考えかもしれませんが、この曲から、(MVの影響もちょっとあり)映画『2001年宇宙の旅』の冒頭でモノリス*1に触れたことで知識を獲得した”ヒトザル”の進化の場面をイメージしました。道具を手に入れ、理性をもったヒトとして進化していくことを描いた、映画を観た人には必ず伝わると(わたしが)信じているあの名場面です。
ということで、この記事ではそんなヒトザルが手にした「知恵の実」に対する畏敬の念を歌ったものと解釈して和訳を作成してみました。ちょうどMVでも手のひらに収まるサイズの木の実のような形の何かを手にしていますし。笑
ここでは、she=母なる自然(ヒトザルにとっての知恵の実も自然の一部)の意味にとらえてみました。(「自然、nature」は女性名詞としてsheで受けることが多い言葉です。英語は名詞の性によって格変化しませんが、代名詞にはその名残が見られます。)
Turn your magic on
To me she'd say *2
"Everything you want's a dream away"
"We are legends, every day"
That's what she told meあの魔法をやってみせて、彼女はぼくに言うだろう
「あなたが欲しいものは夢の彼方にあるのよ」
「私たちは語り継がれるの いつの日も」
彼女はぼくにそう教えてくれた
Turn your magic on
To me she'd say
"Everything you want's a dream away"
Under this pressure, under this weight
We are diamondsあの魔法をやってみせて、彼女はぼくに言うだろう
「あなたが欲しいものは夢の彼方にあるのよ」
この困難 この苦悩のもとにある
ぼくたちはダイヤモンドなのさ
Now I feel my heart beating
I feel my heart underneath my skin
And I feel my heart beating
Oh, you make me feelいまなら自分の鼓動を感じられる
皮膚の下には ぼくの心臓がある
どきどきするのを感じる
きっと君のおかげだ
Like I'm alive again, alive again
Oh, you make me feel
Like I'm alive againもう一度命を吹き返したみたいに、いま再び生きている
ああ 君のおかげで ぼくは
生きてるってことを実感してる
Said I can't go on, not in this way
I'm a dream that died by light of day
Gonna hold up half the sky and say
Only I own meこのままじゃだめだって これじゃいけないって
ぼくは日の光で死んでしまった夢なんだ
空の半分を胸に抱いて言うんだ
この世界じゃ自分だけが頼りなんだってことを
And I feel my heart beating
I feel my heart underneath my skin
Oh, I can feel my heart beating
'Cause you make me feel胸がどきどきしているのを感じる
皮膚の下には ぼくの心臓がある
ああ どきどきするのを感じる
きっと君のおかげだ
Like I'm alive again, alive again
Oh you make me feel
Like I'm alive againもう一度命を吹き返したみたいに、いま再び生きている
ああ 君のおかげで ぼくは
生きてるってことを実感してる
"Turn your magic on"
To me, she'd say
"Everything you want's a dream away"
Under this pressure, under this weight
We are diamonds taking shape
We are diamonds taking shape
Woohoo, woohoo「あの魔法をやってみせて」
彼女はぼくに言うだろう
「あなたが欲しいものは夢の彼方にあるのよ」
この困難 この苦悩のもとにいる
ぼくたちはダイヤモンド 磨けば光るのさ
ぼくたちはダイヤモンド 磨けば光るのさ
Woohoo, woohoo♪
[Bridge:]
If we've only got this life
This adventure oh, then I
And if we've only got this life
You get me through, oh
もし 人生が一度きりしかないのなら
この冒険を それならぼくは
もし 人生が一度だけなのだとしたら
君と一緒に駆けぬけたい oh
And if we've only got this life
In this adventure, oh then I
Want to share it with you
With you, with you
I said, oh, say ohもし 人生が一度きりしかないのなら
この冒険を それならぼくは
君と分ちあいたい
君と
そして言うんだ
Woohoo (Woohoo)いやっほーう!ってね
“Umi”について
1番に登場するこのUmiという単語なのですが、英語にはこの単語はありません。アラビア語で「母」を意味するとの情報もありますが、唐突にアラビア語が出現するのも「?」ですし、MVがホモ・サピエンス以前の類人猿を思わせる映像であることからも(?)アラビア語説はちょっとわかりませんでした。
2番のTo meと音が同じように聞こえるので単に制作時の編集ミスをそのまま残したのではという気もし……Coldplay自身による説明もなく有力情報も見当たらず、そもそも5年以上前に発表された曲であるため、これ以上は調べるのを諦めました……。「うーん」くらいのつもりの「umm」のような気もします。(わたしは初めこれに聞こえました。)
…と、上記のように思っていたのですが、最近下記の動画でクリス・マーティンが歌うのを見て、確かにUmiと発音しているように思いました!!!
Umiって何なんでしょうね? 人名? それとも魔法の呪文? はたまた日本語の「海」との関連は? などなど気になってしまいます。笑
1:08頃~ Umiと発音しているのがわかります。
何がこの方面にやってきたにしろ、それは三百万年の誤差で人類とすれちがってしまったのだ。 (『2001年宇宙の旅』 アーサー・C・クラーク著 伊藤典夫訳)
スタンリー・キューブリックの映画版と同時に制作(執筆)されたアーサー・C・クラークによる小説版も大変大変大変……もうなんと形容すればいいのかわからないほど、おもしろいです。人類の歴史と未来についてのあまりにも深い洞察、それから示唆に富むセリフなど、SFを語るならもうこれは絶対にはずせないというレベルの傑作です。(わざわざこんな辺境のブログで声を大にして叫ぶまでもないですが)
この小説はすごい!(声を大にして叫ぶ)
いつかこの小説版に関する記事も書いてみたいと思います。
わたしは中盤にハルが接続を切られるシーンで、なぜか自分でもわからないものの、(ハルに人格を感じてか)うるっときました。ほかにも小説版の終盤の名言、"My God, it's full of stars."「信じられない……星がいっぱいだ!」という場面まで、鳥肌の連続です。